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キャビネット「ルーシーに会いに」 "for Lucie" cabinet
- 65w x 22.5d x 46h cm
- ソフトメープル、山桜、ブラックウォールナット、黒檀,ガラス soft maple, cherry, blackwalnut, ebony, glass
- オイルフィニッシュ oil finish
英国の陶芸家ルーシー・リー(Lucie Rie 1902-1995)の魅力的な作品群の中で小振りなミニカップはなにか東洋的な雰囲気が漂いますが,観たときからこれを楽しむようなキャビネットをかってに夢想しデザインしました。
全体は白さの美しいソフトメープルを使い,収納部の扉には,山桜をわずかに湾曲させて取り付けました。
基礎の部分(台輪)には、漆黒の中にわずかに茶の縞が混じる縞黒檀を使っています。
テーマとして,自然光を取り入れたいと考え,いいろいろなアイデアを検討し,正面上部からと左側面からの採光を試みました。
家具の撮影をしていて,正面からの光だけの場合では対象は平板に見え、側面からの光と背後への光を加えることで対象を立体的で表情が豊かになることに気がついたからです。
正面上部のスリットにインセットして曇りガラスをはめ込み,展示スペース全体と背後の裏板にぼんやりとした光を期待しました。
左側板に窓を開け半透明ガラスを張り、内部に光を導き作品の側面に当てるためトンネルをつくりました。光が少しでも減衰しないようにトンネル内は白く塗ってあります。
これは自作した小さなキャッチ。
飾る作品は,裏側のスライドする扉から出し入れします。下部に鍵の付いた引出しを設けてあります。
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